外反母趾
外反母趾とは、足の親指が小指の側へ曲がって変形した症状です。
自分の足に合わない靴を履くと発症しやすく、ハイヒールを履く女性で外反母趾になる症例が増加しています。
かかとの高い靴を履くことによって発症する場合もあり、女性だけでなく男性や子供でも発症することがあります。
外反母趾の症状
外反母趾になると、足の親指の先が人差し指の側へ「くの字」に曲がり、親指の付け根の突出した部分が痛みます。
その部分が靴を履くと炎症を起こし、症状が悪化すると靴を履いていない時でも痛みが出るようになります。
初期の段階では足の親指を曲がっているのを戻すことができますが、症状が進行すると戻らなくなります。
さらに症状が悪化すると、親指が他の指と重なったような状態になります。
外反母趾の原因
足に合わない靴を履くのが原因とされています。
特につま先の幅が狭い靴は、足の親指の付け根から先端にかけて圧迫して変形を起こしやすくなります。
つま先の狭い靴やハイヒールを履くと、外反母趾になりやすいと言されれています。
また、先天的に親指が人差し指より長いことや偏平足、肥満、筋力の低下も外反母趾の原因とされています。
モートン病
モートン病は、足に合わない靴を履くと発症することが多く、足の指と指の間に有痛性神経腫ができる病気です。
体重をかけると足に痛みやしびれを感じるのが特徴で、歩くと痛みはひどくなります。
モートン病の症状
症状に個人差があり、足の中指とくすり指の間にしびれ、痛みを感じる場合がほとんどです。
断続的に痛みが出ることがあり、針で刺されたような痛みや電気が走るような痛み、しびれを感じることもあります。痛みやしびれは強くなると、膝から足首にまで及ぶこともあります。
◆ 痛みがひどくなると
脳天にまで響くように感じることもあります。
中年女性にモートン病になる人が多く、9割が女性といわれています。
足の中指とくすり指の間にしびれを感じるだけでなく、知覚障害を起こす場合があります。
さらに感覚が鈍くなるだけでなく、刺激を与えても何も感じなくなることもあります。
有痛性神経腫ができた部位に腫れがで出るケースもあり、靴を履くと症状がさらに悪化します。
モートン病の原因
モートン病の原因にはいろいろなものがあります。
足に合わない靴を履くと、圧迫された足の部位の周辺神に有痛性神経腫ができます。
また、歩く際に受ける衝撃を吸収できない靴を履くことが原因となることがあります。
開帳足やマレット指、偏平足など足の変形が原因となっていることもあります。
足が炎症を引き起こしてその周辺が腫れることが原因となるケースもあります。
足底筋膜炎
人間の足の甲は、いくつかの骨が前後と横にアーチ状なって体重を支えたり、歩いたり立ったりする時の衝撃を吸収したりしています。
このアーチ状の部分を下から張って支えているのが足底筋膜で、薄い膜のような組織がかかとの骨から足の付け根までカバーしています。
本来は丈夫な組織ですが、歩いたり走ったりすることによる劣化や加齢による劣化で断裂して炎症を起こすのが足底筋膜炎です。
足底筋膜炎の症状
中年女性に多く、朝、起床して最初の1歩目に痛みを感じます。歩くうちに徐々に軽減し、夕方になって歩行量が増えるに従い、再び痛みが強くなってきます。 同様の症状は、スポーツ活動の際にもみられます。ランニングなどの開始時は痛みを強く感じますが、運動を続けるうちに徐々に軽快し、長時間になると再び痛みが強くなってきます。
足底筋膜炎の原因
足底筋膜は歩いたり走ったりした際の衝撃を吸収するクッションの役割をしています。
ところが、繰り返し衝撃が加わると、組織が劣化して断裂して炎症を引き起こします。
スポーツによる過度な足への負担や肥満による体重増加が原因となることもあります。
加齢により足の甲のアーチが劣化すること、長時間の立ち仕事、底の厚い靴を履くことが原因とも言われています。