変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝関節の機能低下により膝関節のクッションの働きをしている膝軟骨や半月板がすり減ったり骨が変形したりして、膝関節に炎症や痛みが生じる病気です。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症は初期の段階では症状を感じることはあまりありませんが、病状が進行すると関節にいろいろな症状が出てきます。
変形性膝関節症の原因
膝の痛みに悩む患者さんは中高年層が多いといえます。年を重ねるとともに、クッションの役目をする軟骨が弱くなり、その負担に耐えられなくなるためです。
膝の痛みで最も多いのが、変形性膝関節症です。
男性よりも女性の患者さんが多いといえます。
- 加齢による関節の老化
- 肥満
- O脚
- 膝の酷使
半月板損傷
半月板は膝の内側と外側にそれぞれ1枚ずつあり、膝の動きを滑らかにしたり、膝関節を動かしたときに安定させたりする役割があります。
また跳びはねて着地したときの衝撃を緩和させるクッションとしての役割もあります。
スポーツや無理な動作により半月板を断裂することで、膝関節が動かなくなったり、痛みが生じたりする症状を半月板損傷といいます。
半月板損傷の症状
膝を曲げたり伸ばしたりする時に引っかかるような感覚とともに痛みを感じます。
膝に体重をかける時だけでも、膝に痛みを感じることがあります。
症状がひどい場合は、膝を曲げたり伸ばしたりすることが不可能な状態になり、歩けないほどの痛みが出ることもあります。
関節の内部が炎症を起こして、水や血液がたまって腫れが生じる場合もあります。
半月板損傷の原因
スポーツをしているときにケガをして発症する外傷性と、年をとって半月板が劣化してちょっとした圧力で半月板を損傷する変性断裂があります。
外傷性においては、急にストップやターンをしてひねったり負荷がかかったりして半月板が損傷するケースと、跳びあがって着地して際に前十字靱帯損傷と同時に起こるケースがあります。
また、先天的に半月板が大きく分厚いことが、半月板を損傷する原因となるケースもあります。
オスグット病
オスグット病は、発育期にスポーツをしている少年に起こりやすい外傷性の障害で、サッカーやバスケットボールをする少年に出やすい症例です。
正式名称はオスグッド・シュラッター病といい、整形外科医ロバート・ベイリー・オスグッドと外科医カール・シュラッターの名前が名称の由来となっています。
オスグット病の症状
膝のお皿の下にある骨が少しずつ出っ張ってきて、痛みが生じます。
患部が赤く腫れあがったり発熱したりすることもありますが、安静にしていると痛みは引きます。
スポーツをすると再び痛みが生じるというのがよくある症状です。
いろんなスポーツで発症しますが、跳びあがったり、急に走り出したりする動作をすると痛みが出ることが多いのが特徴です。
オスグット病の原因
多くの場合、成長期の子供が跳んだりキックしたりするスポーツを過度にして発症します。
膝を伸ばす力の反復により、成長過程の軟骨の部分が乖離するのが原因とされています。